株式会社 福井廚房様
トップダウンではない考課へのチャレンジ
丸一日の研修により全員が積極的参加。普段の業務についても気付きの多い一日に。
企業名:株式会社福井廚房 有限会社明寶コーポレーション
事業内容:業務用厨房機器の設計・製造・施工・メンテナンス
設立:昭和24年10月21日
URL:http://www.fukui-chubou.co.jp
社員数:25名
経営理念:
一、社会貢献
顧客第一主義とは?を追求しながら社会にとって必要な企業となることを目指す
一、企業風土の向上
意欲と喜びのある社員の生活を創り仕事を通じて互いに切磋琢磨し共に成長する場として働き甲斐のある企業の風土づくりに努める
一、適応性と世界平和
社会の進歩発展に対応するとともに国際的視野に立ち世界平和に貢献できる企業となるべく挑戦を続ける
一、適正利潤と高付加価値の追求
適正利潤は企業発展の為の必要経費であり未来投資費用でもある
一人一人が原価意識をもって高付加価値の仕事を遂行し明日に向かって限りなく努力してゆく企業を目標とする
導入目的:
人事考課等検討していた際ちょうど社員有志メンバーの勉強会の中でも焦点が当たっており、トップダウン考課でなく社員でつくりあげていくのに是非実施してみたいとの社員の声があったから
担当ファシリテーター:中村亜依
SESSION 1. 未来新聞
理念が会社の未来を創る!
冒頭からとても楽しい雰囲気で研修は始まりました。4つの部門に分かれて作成された未来新聞には、部門の個性が表れているのが印象的でした。その中で共通しているのは、社長の語る言葉がしっかりと反映されていることです。企業風土や環境への意識、新規事業に挑戦するマインドなど、「理念が言語化され、一人ひとりが未来を思い描いている」と感じられる新聞を作り上げていました。理念が浸透しているからこそ、全員がそれぞれの役割を担い、同じビジョンに向かって働けるのだと再確認できました。
SESSION 2. 評価基準
なかなか出てこない言葉
「思いつかなかった」「思考が止まる」「うまくできなかった」など、参加した社員さんからは物足りなさを感じる気づきが多かったセッション2ですが、それは当然のこと!普段していることを言語化するのって本当に難しいです! ここではKJ法を用いて、出てきた言葉の同じ系統のものをグループ化していきます。 例えば「生産スケジュール管理」「在庫管理」「コスト管理」などを【生産性向上】とかいうカテゴリにして評価基準の形に近づけていきます。 福井廚房様、明寶コーポレーション様では、写真のようにできあがりました。 いかがでしょうか?ほんの40分でここまで、社員さんの力だけでこの模造紙を作成しました。すごくですよね。 それでも、まだまだ物足りなさが残っているのもというのも、 「普段もっとたくさんの業務をしている!」「時間が足りない!」「うまく出てこない」という気持ちが気づきとして表れてきます。 サンクスアップの研修では、1回の研修で100%を目指そうとしていません。 まずは、この短時間で絞り出す、今の段階でカタチにするということができれば次のステップにすすめる大きな第一歩となると考えています。
SESSION 3. キャリアマップ
新人さんを自分の部署にリクルートしよう!
セッション3では新人さんを自分の部署にリクルートするという目的でこれまでのセッションで出てきたキーワードを使用して、「タスク(会社が存続していく為にやるべき仕事)」に対して必要な「スキル(能力・技術・知識)」を4段階に分けて考え、とのタスクとスキルに対応する「コンピテンシー(模範行動)」を考え、キャリアマップを作成しました。 一人一人が普段の自分の業務に照らし合わせながら、スキルの段階についてはベテランと若手が意見を出し合いながら、各テーブルがチームとしてマップを埋めていくという共同作業が進んでいきました。「改めて、自分の業務の全体像を把握して、今後の業務に役立った」との声も。 新人さんへのリクルート発表では業務内容と今後のキャリアを説明。経験がなく不安そうな新人さんに対して、どの部署も共通して「手取り足取り丁寧に教えます」という回答で、福井廚房さんの社風の良さ、仲間意識の高さが感じられました。
SESSION 4. ミッション宣言!
改めて自分を見つめ直すきっかけに
ここまで全員で、チームの評価基準や方向性を考えて来ました。いよいよそれを個人の目標に落とし込んでいきます。
トップストーリーテリングの社長の言葉「会社を人間の体として考えてみよう」、自分はこの会社の中でどのような役目を果たして行けるのか、またこの先社内でどのような役割を担っていきたいのか、そのようなことをメンター・メンティーのペアになって一緒に考えて行きます。
マンダラが完成したら、そのマンダラを持って1人ずつミッション宣言、自分の書いたマンダラのプレゼンをしていきます。
周りの皆は、そのミッション宣言を聞いて応援コメントを贈ります。
長丁場の研修で疲れもあったと思われる中、最後まで皆さん熱意を持って取り組まれており、研修終了後の笑顔からは大きな達成感が伝わって来ました。
「今回の研修で得たものを持ち帰りブラッシュアップして、日々の仕事の中で続けて行きたい」と社員の方が言われていたことが、非常に印象的で嬉しく思いました。また、最後の社長の締めの挨拶の時、今回の研修に至るまでずっと社内勉強会を自主的にされてきたメンバーに向け、感謝と労わりのお言葉がありました。人の気持ちをとても大事にされている会社で、ファシリテーター側も襟を正す思いでした。
皆様、本当にありがとうございました!
感想
株式会社福井廚房 代表取締役 福井正佳さまより
丸1日時間を使って実施したことで、普段参加しないメンバーも積極的に参加できたこと。上下関係なく楽しく実施できたこと。時間がタイトな中で探っていくと意外に自分の仕事に対する姿勢、内容スキルが明確に出てこないことなど、マンダラチャートにおいても明確に目標立ててすることが普段曖昧で終わってしまっていることに気づけた人も多かったのではないかと思います。ここから次のステップにつなげていけるとよいです。いろいろな気づきが互いにありました。ありがとうございました。
まとめ・今後
とにかく社員さんたちの自主性に驚きました。事前の準備もしっかりしていただいたようで、本番当日も一人ひとりの「よりよい会社にしよう」という意思が全体に伝わり、引き締まったとても良いセッションになったかと思います。これからは社内の有志で引き続きセッションをされるということですが、今後もフォローさせていただきます。引き続きよろしくお願いします。
担当:中村亜依